海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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翡翠の眼/ダイアン・ウェイ・リャン/ランダムハウス講談社(2008.6.10発行)

   

私立探偵が合法化されていない中国・北京を舞台に女性第1号の私立探偵王梅(ワン・メイ)が活躍するシリーズ第1作
世界13カ国語に翻訳され話題を呼んだ。
2008年北京オリンピック開催の中国の実際の生活ぶりがとてもよく伝わってきます。本書の設定は、今から10年前というものですが、知られざる国、理解を超える国中国の一面を垣間見ることが出来ます。
中国の生活ぶりを伝えたい為にミステリの形をとって発表したのではないでしょうか。ミステリとしては平凡ですが、中国を知る上では必読の書かも。
作家のダイアン・ウェイ・リャンは北京大学で心理学を専攻 天安門事件のあとアメリカへ移住 カーネギー・メロン大学で経営学の博士号を取得
2008年6月10日ランダムハウス講談社より発行

 - 女性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆