海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 2007年版 (2006年) 」 一覧

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奇術師の密室/リチャード・マシスン/扶桑社ミステリー(2006.7.29発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第7位 往年の名奇術師が植物人間となり、2代目の息子を廻る事件の一部始終を目撃して、それを語る形のミステリー 何しろ奇術師だけに、至る所に仕掛けがあり、何回もだまされてしまう。またまた、やられてしまったかと爽快な気分にさせられるミステリーです。 評価どおりの秀作です。 このミステリーがすごい!2007年版(2006年)ベスト20宝島社でも第7位 闘うベス…

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荒ぶる血/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2006.4.10発行)

このミステリーがすごい!2007年版(2006年)ベスト20宝島社第3位 2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第7長編 掛け値なしにおもしろい!!! 1913年のメキシコから物語は始まり、1936年が舞台となっている時代物ミステリー。 評価が高いのも頷ける作品です。 2006年4月10日文春文庫より発行 …

クリスマス・プレゼント

クリスマス・プレゼント/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫(2005.12発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第8位 ジェフリー・ディーヴァーのミステリー短編16作品がつまったもの リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する表題の「クリスマス・プレゼント」もしっかりとプレゼントされています。 短編があまり好きでなかった私も、この作品集には脱帽です。どの短編がもっとも気にいるか。じっくりとジェフリー・ディーヴァーの世界をお楽しみください。 2006年文庫翻訳…

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天使と罪の街(上)(下)/マイクル コナリー /講談社文庫(2006.8.11発行)

2006年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 本書はハリー ボッシュのシリーズ第10作 読み終わってしまったのがとても残念です。ずっと読み続けていたかった。 噂通り12作で終わってしまうのでしょうか。マイクル コナリー様それだけはかんべんしてくださいな。 それにしても、このシリーズには捜査の邪魔をする無能な上司がいろいろ登場してイライラさせるのは 何故なのでしょうか。 2006年8…

風の影

風の影(上)(下)/カルロス・ルイス・サフォン/集英社文庫(2006.7.20発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 読み終わった後もずっと心がぽかぽかしてくる、そんな素敵なミステリーです。 心温まる、スペイン内戦時代を舞台にした友情と夢の物語をあなたも楽しんでください。ベストセラーになっている理由が分かります。 訳者はあとがきの中で「読者の心にほんとうにとどいた作品は必ず生き残る」と本書を紹介しています。 スペインの現代小説では史上空前ともいえる超ロング・ベス…