海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 評価: ☆ 」 一覧

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死角 オーバールック/マイクル・コナリー/講談社文庫(2010.12.15発行)

ロサンゼルスの展望台。後頭部に二発銃弾を撃ち込まれた男性の死体が発見された— 待ちに待っていたハリー・ボッシュ シリーズ第13作 こんなにがっかりしたのは初めてです。 雑でいい加減な構成 初めから結末がわかってしまうまるで水戸黄門のような物語 同じことの繰り返し 犯人の動機もその後の行動を考えると納得できないし、犯罪証拠別件の処分方法ときたら、まったくずさんであり得ません。 マイクル・コナリー…

復讐の輪舞

復讐の輪舞/シルヴィア・デイ/ランダムハウス講談社(2009.4.10発行)

476ページの作品のうち253ページまで読みましたが、事件は全く起らずエロチックな描写ばかりです。 電車の中で読んでいたら隣の人が覗き込んで読んでいました。 訳者あとがきでは、「サスペンスあり、アクションあり、官能シーンありの—ヒストリカル・ロマンス」と紹介しています。 こんな屈折した女性がいるとは思えず、女性が書いた小説とは思われないのですが、エロチックな気分に浸りたい方にお勧めします。 最…

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ホワイトハウスのペット探偵/キャロル・ネルソン・ダグラス/講談社文庫(2009.4.15発行)

ホワイトハウスのペットが活躍するユニークな14作品の競作短編ミステリ集 最初の短編「マーサのオウム」を読んで、読むのを止めました。全く面白くありません。 こんな作品を没頭に持ってくるのでは、続いて他の作品を読み気になれませんでした。 面白い短編作品があるかもしれませんが、あったらどなたかお知らせください。 信頼する講談社の海外ミステリ部門がこんな本を出版するなんて。 最近はやリ始めているペットが活…

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ねこ捜査官ゴルゴンゾーラとハギス缶の謎/ヘレン&モーナ ・マルグレイ/ヴィレッジブックス(2009.2.20発行)

動物が好きなので期待していたのですが、166ページで挫折しました。 猫好きミステリファンでさえもとても読み続けられません。 166ページまできても、猫のゴルゴンゾーラはほとんど活躍の場はなく、おいしそうなペットフードを食べているだけです。 ミステリの方は、ばかばかしくて読んでいられません。 2009年2月20日ヴィレッジブックスより発行 筆者紹介:英国エディンバラ在住 英語教師から転進  双子の姉…

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霧と雪/マイケル・イネス/原書房(2008.7.1発行)

2009本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2008)第2位 イギリス・オックスフォード大学の英文学教授であり、ミステリー作家としても名高い巨匠1940年発表の作品 巨匠イネスによる頭脳ミステリと紹介されています。 45ページで挫折しました。 最後まで読んだ方の評価は高い方とそうでない方にはっきりと分かれるようですが、登場人物表もなく、ただただつまらない人物紹介に事件が起きるまで読み続けること…

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リーシーの物語(上)(下)/スティーヴン・キング/文藝春秋(2008.8.10発行)

  2008/12/09    評価: ☆

巨匠久々の長編(2006年発表) 有名作家だった夫スコットを亡くして2年。リーシーは悲しみから脱すべく遺品の整理を開始した— 上巻の80ページで挫折しました。 続けて読む気になれません。読み切った方が「全然話が進まない冗長な小説」と書評しているのを見て安心しました。 2008年8月10日文藝春秋より発行 …

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マーダー・プラン(上)(下) 臨床心理医アレックス/ジョナサン・ケラーマン/講談社文庫(2006.3.15発行)

臨床心理医アレックスを主人公とするシリーズ第14作 下巻の百ページを過ぎてもほとんど展開がない。 撒き餌をまきすぎて、釣り糸をたらすのを忘れたような作品。 シリーズものでは時々こういった失敗作がでるのかな。前の『モンスター』は面白かった 記憶があるのに。 その記憶が間違いと思えるほどの駄作です。 2006年3月15日講談社文庫より発行 …