海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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白い首の誘惑/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2007.3.10発行)

   

“外科医”は最も監視の厳重な第六レベルの刑務所の中にいる。そんなおり、”外科医”の再来かと思われる殺人事件が発生し——
本書は2003年に出版された『外科医』の続編 お勧めのミステリ・シリーズです。
今回の主人公はボストン市警察殺人課の女性刑事ジェイン・リゾーリ 検視官のモーラ・アイルズとのコンビはシリーズ化され、『外科医』以降毎年1年に1作のペースで発表されているそうです。
女性刑事ジェイン・リゾーリが男性に負けまいとする、その心の葛藤部分が多すぎるため各種のミステリ賞を取れないのかな。
今回リゾーリの泣かせるセルフ「あのときぐらいは、あんたに甘えればよかったと思って。だってほんとは、すごくそうしたかったから。自分では強いふりをしているけど、ほんとはそんなに強い人間じゃないから」
既に第3作の『聖なる罪びと』(原題 The Sinner 2003 ☆(宗教・道徳上の)罪人の意)も発行されています。
2007年3月10日文春文庫より発行

女性刑事ジェイン・リゾーリ 検視官のモーラ・アイルズとのコンビのシリーズ第1作

女性刑事ジェイン・リゾーリ 検視官のモーラ・アイルズとのコンビのシリーズ第3作

 - 女性刑事(捜査官)もの, 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆☆