海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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血の咆哮/ウィリアム・K・クルーガー/講談社文庫(2014.4.15発行)

      2015/11/20


☆2008年アンソニー賞ノミネート作品
☆2008年ディリス賞(アメリカ独立系ミステリ専門書店協会(Independent Mystery Booksellers Association、以下略称:IMBA)によって1992年から毎年贈られている賞。その年に書店が「最も楽しんで売ることができた」推理小説に贈られる)受賞作品

ネイティブ・アメリカンの血を引くコーク・オコナー保安官のシリーズ第7作

まじない師で呪術師会議の一員のヘンリー・メルー、命の恩人でもある彼が病床の中でコーク・オコナーに頼んだのは、名前も知らない息子を捜してほしいというものだった。

ヘンリー・メルーの息子、それは70年以上前の驚愕の物語が生み出したものだった。

校外学習という名目で行われた農場労働からの脱走、著しい差別を受ける白人との仕事、白人との初めての恋。捜し出した息子は—

一方、コーク・オコナーの家族にも大きな問題が持ち上がる。

人生の目的とは何か。

大自然の中で自然とともに愛する人と暮らす。そんな生き方ができればどんなに幸せでしょうか。

できればシリーズ第1作から一気にお読みください。

既にアメリカではシリーズ第13作まで発表されています。翻訳のスピードを上げていただくわけにはいかないのでしょうか。

2014年4月15日講談社文庫より発行 原題は「THUNDER BAY」
<元保安官コーク・オコナー シリーズ>
①『凍りつく心臓
②『狼の震える夜
③『煉獄の丘
④『二度死んだ少女
⑤『闇の記憶
⑥『希望の記憶
⑦『血の咆哮』本書

 - 元保安官コーク・オコナー シリーズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆