海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

ノア・P・シングルトンの告白/エリザベス・L・シルヴァー/ハヤカワ文庫(2015.2.15発行)

      2015/11/18


主人公は35歳の女性で、ペンシルヴェニア女子刑務所に住んでいる。

識別番号は10271978。

かつてハイスクールで優等生だったわたしが、死刑囚としてもう10年も獄内で過ごしてきた。それもまもなく終止符がうたれる。処刑日が半年後に迫ったのだ—

AMAZONのレビューは真っ向分かれています。
この作品で作者は何を訴えたかったのか、よく分かりません。

死刑の廃止?
親が子どもの与える影響の大きさ?
育った環境が人に与える深刻さ?
弁護士がいかに重要か?

主人公が自分で自分を否定し何故このような生き方を選んだのか、読んだあとも釈然としない気持ちだけが残りました。

殺害された母親の気持ちにもついて行けません。

2015年2月15日ハヤカワ文庫より発行 原題は「THE EXECUTION OF NOA P. SINGLETON」
本書はデビュー作品
映画化を検討しているとの情報があるそうです。

 - ノワールもの, 評価: ☆☆