海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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シティ・オブ・タイニー・ライツ/パトリック・ニート/早川書房(2006.1.31発行)

   

2007年MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)ノミネート作品
舞台はロンドン 主人公の私立探偵トミー・アクタルはパキスタン人の父とインド人の母を持つイギリス国民 ロンドンの裏街で探偵を営む
受けた依頼内容は黒人の娼婦メロディ・チェイスから行方不明になったルームメイトの娼婦仲間を捜して欲しいというものだった——
本書発売二週間後にロンドンで大規模テロが発生し、その予言的内容が話題を呼んだそうです。
クリケットの試合のエピソードが頻繁に出てきますし、ロンドンの移民社会が辛辣ですがユーモアたっぷりに描かれています。
2006年1月31日早川書房より発行

 - 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆