海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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ベルファストの12人の亡霊/スチュアート・ネヴィル/武田ランダムハウスジャパン(2010.8.10発行)

   

☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第10位
☆闘うベストテン2010(ミステリチャンネル)国内外ミステリ第10位
☆このミステリーがすごい!2011年版(2010年)ベスト20宝島社第15位
☆2010年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 ※ファン、作家、出版業界関係者を集めて毎年秋に開催されるミステリ大会=バウチャーコン(Bouchercon)参加者の投票で選ばれる賞
☆2010年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 ※ミステリの専門誌《デッドリー・プレジャー》が設立した賞
☆2010年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 ※世界最大のミステリ・ファンクラブ:ミステリー・リーダーズ・インターナショナル(Mystery Readers International)が選ぶ賞  3賞ともアメリカのミステリ賞
舞台は北アイルランドの首都ベルファスト テロ実行役だったゲリー・フィーガンは自分が殺害した12人の亡霊たちにつきまとわれていた。
亡霊たちが望んだものは、自分たちを殺すことを指示した者に復讐することだった—
暗い爆弾紛争に明け暮れたテロの時代を亡霊たちを使ってやや明るく照らしだし、現在の北アイルランドの問題を浮き彫りにしたミステリ
5歳のエレンも見逃せません。
続編の第2長編COLLUSION(October 2010)も刊行されており、翻訳が待たれます。
2010年8月10日武田ランダムハウスジャパンより発行 原題は「THE TWELVE/THE GHOSTS OF BELFAST」

 - 2010国内外ミステリ, 2011年版 (2010年), 2011年版(早川書房), ノワールもの, 殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの, 評価: ☆☆☆☆☆, 霊的なものや原住民の知恵を授かるミステリ