恐るべき恋人たち 心理探偵フィッツ2/モリー・ブラウン/二見書房(1996.10.25発行)
愛すべきフィッツ探偵 あなたは全く変わっていませんね。
その頭脳を愛している家族に向けたらと思わずにはいられません。
このシリーズはテレビドラマの方が人気になって、むしろ後から本が発行されたのでしょうか。
原作者まで変わっているのはそうとしか推測できません。
それにしても面白くて、2作だけで終わってしまったのが残念で仕方がありません。
テレビではわからない心理描写のすばらしさが作品の核となっています。
後の作品はテレビドラマでお楽しみくださいということでしょうか。
1996年10月25日二見書房より発行 原題は「CRACKER TO SAY I LOVE YOU」
関連
-
女性刑事(捜査官)もの , 臨床心理医など医師もの , 評価: ☆☆☆☆☆
関連記事
2006年英国推理作家協会(CWA)最優秀長編賞(ダンカン・ローリー・ダガー(ゴールド・ダガーから改名))ノミネート作品 ※ちなみにこのときの受賞作はアン・クリーヴス『大鴉の啼く冬』 イギリスの作家で本書は著者の第6長編 原題「A THOUSAND LIES」 このような家庭が、身の毛のよだつような父親が存在するとは考えたくない—– 解説のなかでは「正真正銘の地獄」と ドメスティック・ヴァ…
2008年英国女流文学賞(オレンジ賞)フィクション部門最終候補作品 軽度の知的障害をもつ主人公ペリーの愛と友情の物語 できるなら主人公のような子供の頃の心を取り戻したいものです。 amazonドットコムでは100件に上るカスタマーレビューのうちほとんどが満点の五つ星をつけるほど好評を博したそうです。 2008年7月25日ランダムハウス講談社より発行 原題は『LOTTERY』(宝くじ) …
☆ミステリが読みたい!2013年版(早川書房)第5位 ☆このミステリーがすごい! …
女性を監禁・レイプし、最後は時間を与えて逃がし、獲物を狩るように殺害する連続殺人犯 12年前唯一連続殺人犯から逃れたミランダ・ムーアが主人公 FBIアカデミーの卒業直前になぜ彼女がアカデミーから去っていったかも明らかにされます。 FBIアカデミーの同期でルームメイトだった3人をそれぞれを綴った3部作の第2部です 本書は2007年10月19日集英社文庫より発行 …
ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット シリーズ第5作(邦訳では第4弾) ジョーの尊敬する猟区管理官ウイル・ジェンセンが自ら命を断ったという信じられない情報が保安官からもたらされた。 臨時にウイルの勤務地域の勤務を命じられ、家族から離れて任地に赴く彼を待っていたのは—- 2010年4月15日講談社文庫より発行 ☆2010年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第9位 第1作「沈黙の森](…
刑事ハリー ボッシュ シリーズ第5作 ハリウッド署殺人課に戻ったボッシュは、ひさびさに殺人事件に取り組みます。 ハリウッドボールを真下に望む崖下の空き地に乗り捨てられたロールスロイスのトランクに男の射殺死体が。「トランク・ミュージック」と呼ばれるマフィアの手口だった— 次作もまたどんな展開が待っているのかとても楽しみです。 1998年6月30日扶桑社ミステリーより発行 …
イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズの第8作(翻訳としては6作目) アーサー・エリス賞受賞作 読み始めたら止まらないおもしろさです。 主席警部アラン・バンクスのシリ-ズを初めて読む人にも全く抵抗無く入っていけます。むしろ、全作品を読みたいと思うようになりますが、全部そろっていないのが不満です。出版会社は読む人のことはあまり考えてくれないのでしょうか。 …
ロンドン警視庁ダンカン・キンケイド警視のシリーズ第1作 舞台はヨークシャー 夏休みを楽しむために出かけた会員制リゾートホテルで彼を待ち受けていたのは、絵本のように美しい景色とは似合わない、忌わしい殺人事件だった— 1994年3月15日講談社文庫より発行 …
2005年グラスニッケル賞(最優秀北欧犯罪小説賞)受賞 スウェーデンのベストセラーリストに14週間連続でランクイン 一気に読んでしまいました。これまたお勧めの一作です。 舞台はスウェーデンのストックホルム近郊のストレングネース 原題「ODJURET」は怪物・野獣という意味 アンデシュ・ルースルンドはジャーナリスト ベリエ・ヘルストレムは自らも犯罪者として刑務所で服役した経験から、犯罪の防止を目指す…
プロローグは不可解な事件(名の知れた会社に勤務する37歳の男が、1歳と2か月の娘 …