暗い鏡の中に/ヘレン・マクロイ/創元推理文庫(2011.6.24発行)
1950年に刊行されたマクロイ11冊目の長篇
最高傑作といわれる本書が新訳で登場しましたとのこと。
探偵役をつとめるのは、精神科医で、ニューヨーク地方検事局の顧問をしているベイジル・ウィリング博士
ブレアトン女子学院に勤めて五週間にもならない女性美術教師のフォスティーナ・クレイルは、理由も告げられずに突然解雇を言い渡された—-
本書を幻の傑作と訳者として紹介していますが、マクロイの「幽霊の2/3」「殺す者と殺される者」の2冊に受けた強烈なインパクトは感じませんでした。
しかし、丁寧な謎解き・だれもが納得出来る動機の説明など推理小説の手本となるような作品です。
2011年6月24日創元推理文庫より発行 原題は「Through a Glass, Darkly」※聖書から取られたものだそうです。
「幽霊の2/3」
☆本格ミステリ・ベスト10 海外 2010探偵小説研究会 (原書房)(2009年)第9位
☆2009年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫) 第10位
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男性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆