踊る骸 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2013.4.25発行)
全世界でシリーズトータル1000万部を超え突破したエリカ&パトリック事件簿シリーズの第5作
新人刑事のパウラ・モラレスはみすぼらしい犬を連れて署にやってきた—-
今回のお話は、二人の若者がナチスのグッズ目当てに空き巣にはいり、部屋に広がる悪臭と床いっぱいの蝿の死骸を見つけたところから始まります。
最後まで読むと、エリカの母がなぜ自分の子供たちにまで心をひらかなかったのかが明らかにされます。
戦争の悲劇はどこまでも人を追いかけていくのですね。
ところで、刑事・警察ものは分類することができます。
①主人公の刑事1人が有能なもの
②主人公と仲間たちは優秀だが、マスコミに出ることや出世だけを考える無能な上司がいるもの
③警察全体が有能で一致団結して事件解決に邁進するもの
エリカ&パトリックのシリーズは、②の路線ですが、メルバリ署長も今回はいい人になってきて、 なくてはならない存在になってきました。
とにかく面白い!!
ミステリファンなら必読の刑事ものシリーズです。
必ず第1作からお読みください。
2013年4月25日集英社文庫より発行 原題は「Tyskungen」
第1作氷姫エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2009.8.25発行)
第2作説教師 エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2010.7.25発行)
第3作悪童 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2011.3.25発行)
第4作死を哭く鳥 エリカ&パトリック事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2012.4.25発行)
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