海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 FBI捜査官もの 」 一覧

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ザ・プレイ/アリスン・ブレナン/集英社文庫(2007.9.20発行)

訳者あとがきの中で「読ませる新人、アリスン・ブレナン」と紹介しています。すごい作家がでてきたものです。 主人公はもとFBI捜査官でミステリ作家 自分が書いた小説に登場する殺人を細部まで見事に模した事件が連続して起きた いったい誰が何のために— 設定のすざましさ ミステリとたっぷりのロマンス 瞬く間にベストセラーになったのは納得ができます。 ただミステリとしては疑問が多い作品です FBIアカデミ…

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応酬 /ポール リンゼイ/講談社文庫(2007.4.13発行)

やっとポール・リンゼイの作品が出版されました! FBIを舞台にしたポール・リンゼイの第6作 あるレビューでは「今までの作品は大体読んできたが、これが一番面白くない。」と紹介されています。 わたしはこの人の作品が好きなので充分に楽しめました。 2007年4月13日講談社文庫より発行 …

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わが心臓の痛み〈上〉〈下〉/マイクル・コナリー/扶桑社文庫

このミステリーがすごい!2001年版(2000年)宝島社第6位 『天使と罪の街』の訳者があとがきの中で最高の作品と絶賛していた作品 クリント・イーストウッド監督・主演映画化 引退したFBI捜査官テリー・マッケイレブが主人公。彼の元へ一人の女性が訪ねてきたところから物語が始まる。心臓移植手術の直後の彼は謎の美女から驚愕の事実を告げられる――彼に移植された心臓は、強盗に命を奪われた彼女の妹のものだった…

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ナイトフォール(上)(下) /ネルソン・デミル/講談社文庫(2006.9.15発行)

この作品は本当にネルソン・デミルの作品ですか。いつからこんなに展開が遅くなったのでしょうか。 300ページを過ぎても、思わせぶりな事が書かれているだけで、何も起きない。被害妄想に陥っているかのような主人公の心の葛藤ばかり。それをしつこく描き続ける。この辺で読むのを止める人がいてもおかしくない。 なんと何も起きないまま上巻が終わってしまった。 実際に起こった事件と事件をつないで創作したミステリーは、…

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かもめの叫びは聞こえない/メアリ=アン・T. スミス/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2005.11.20発行)

女性FBI捜査官ペネロピ(ポピー)・ライス・シリーズの2作目 舞台は大西洋に浮かぶブロック島 FBI捜査官ポピーは、恋人のジョーとともに彼の別荘がある風光明媚な島で過ごすことにしたが、ほぼ全裸で、奇妙にねじくれた死体を見つけてしまう—– ある感想に「島の人々との心の交流が読後にまでしみじみと残る傑作」とありますが、全く同感です。 次作が待たれるところです。 2005年11月20日ヴィレッジブ…

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テキサスは眠れない/メアリ=アン・T. スミス/ヴィレッジブックス

主人公は女性FBI特別捜査官ペネロピ・ライス 死刑執行まであと10日に迫ったロナ=リーは、マスコミのインタビューに聖女の微笑みを浮かべて答えていた。 容疑者は天使なのか悪魔なのか どこか不自然なところを感じたFBIの女性捜査官ポピーは、現地テキサスへと飛び事件の再調査を開始する—– 次作は『かもめの叫びは聞こえない』で、すでに発行されています。 著者によればこの物語にも実在のモデルがあるとの…

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夜より暗き闇(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2003.7.15発行)

2003年週刊文春ミステリベスト10(海外)第11位 『シティ・オブ・ボーンズ』のハリー・ボッシュと『わが心臓の痛み』の元FBI心理分析官テリー・マッケイレブが競演(?) 刑事 ハリー ボッシュ シリーズ第7作 兼”テリー・マッケイレブ”シリーズ2作目 2003年7月15日講談社文庫より発行  …

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鉄槌/ポール・リンゼイ/講談社文庫(2005.7.15発行)

FBI捜査官物を描き続けるポール・リンゼイの第5作 新たな主人公はFBI捜査官のジャック・キンケイド FBIは、ポール・リンゼイが描くように出世主義に毒され、官僚主義がはびこる問題だらけの組織に成り果ててしまったのでしょうか。 そんな組織の中でも、犯人逮捕に全力を尽くすFBI捜査官たちのすばらしい活躍と友情の物語をお楽しみください。 作家のFBI捜査官に対する深い思い入れが良くわかる作品です。 2…

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悪魔の涙/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫(2000.9.1)

このミステリーがすごい!2001年版(2000年)ベスト20 宝島社第19位 とにかく面白い。ぜひお読みください。 主人公は筆跡鑑定士 元FBI科学犯罪文書研究室捜査官パーカー・キンケイド 大晦日のワシントン 地下鉄の入り口で百発もの銃弾が無差別に打ちつくされた。身代金の要求が市長に届き、払われなければ無差別殺戮を繰返すと—– ジェフリー・ディーヴァーは『コフィン・ダンサー』でも、このミステ…

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覇者〈上〉〈下〉/ポール リンゼイ/ 講談社文庫

ポール リンゼイのFBI捜査官の物語は、大好きです。『目撃』『宿敵』『殺戮』と続いた出世を望まず、自己の信念を貫き通す特別捜査官デブリン。今回は、新しい主人公の登場です。元FBI捜査官がかいたFBI捜査官の物語です。厳しい評価が多いようですが、魅力あるヒロインも登場し、充分楽しめました。読むのを止めるのは、とても難しかったです。次作もとても楽しみです。 …

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土壇場/キャサリン コールター/二見文庫(2004.5.28発行)

大人気FBIシリーズ第三弾。 映画に出てくるFBI捜査官は、たいてい権威的で、尊大で、おおばかで捜査をあらぬ方向に持っていく愚か者。FBI捜査官が、活躍しているのはXファイルの2人ぐらいだが。 このシリーズでは、FBI捜査官が大活躍。地元の警察官ともうまくやっていく。 今回も2つの事件が平行で進行する。1つに絞ったほうが、作品がより充実するのではないかと思ったが、同時に2つのミステリーを楽しめると…

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袋小路/キャサリン コールター/二見文庫(2003.12.24発行)

ロマンス作家が手がけたFBI捜査官サビッチ&シャーロックシリーズ第2弾。 双子の連続殺人鬼“魔法使い”をめぐる事件とFBI捜査官の妹のまわりで起きるもうひとつの事件。両事件のめまぐるしい展開に一時とも退屈しない。 早く先を読みたいけど、いつまでも読んでいたいと思う作品。 2003年12月24日二見文庫より発行 …

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迷路/キャサリン・コールター/二見文庫(2003.7.25発行)

ロマンス作家が手がけたFBI捜査官サビッチ&シャーロックシリーズ第1弾(シリーズとしては第2作 シリーズ1作目は未翻訳です)。 レーシー・シャーロックがFBIの捜査官を目指した理由 -7年前、彼女の姉、ベリンダ・マディガンが全米を震撼させた連続殺人事件(被害者はみな廃屋に組んだ迷路を歩かされ、舌を切り取られていた)の犠牲者となった-から 法科学で理学士を犯罪心理学で修士号を取得し、FBIへ入局し密…

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殺戮/ポール リンゼイ/講談社文庫

やっと出た第3作(出版された当時の感想です) 待たせ過ぎです講談社さん 前作からはや5年がたっています。 FBI捜査官ものを読むなら絶対お薦めのシリーズ 出世を望まず、自己の信念を貫き通すFBI特別捜査官マイク・デヴリンが次々と大量殺戮を仕掛けるテロリストに敢然と挑むシリーズ第3作 2000年3月講談社文庫より発行 …

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宿敵/ポール リンゼイ/ 講談社文庫

FBI捜査官ものを読むなら絶対お薦めのシリーズ 出世を望まず、自己の信念を貫き通すFBI特別捜査官マイク・デヴリンが今回も単独行動で大活躍する シリーズ第2作 顔を至近距離から二発、FBI捜査官が殺された。そして同じ手口で第二の殺人が起きる。 1995年10月講談社文庫より発行 …