海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

ユークリッジの商売道/P・G・ウッドハウス/文藝春秋(2008.12.15発行)

   

P・G・ウッドハウスの最も喜劇的なキャラ・ユークリッジを主人公にした短編14編と特別収録作品1作
本書紹介の中で出版社は「殺伐とした世相にうんざりしたときの妙薬、ウッドハウス作品。年末年始の厄落とし&景気づけにぜひどうぞ。」としています。
現在ならうまくいくかも知れないペキニーズを大量に集めて芸を教え込む「犬学校」を開校し大儲けをたくらむ 
年間購読雑誌についている傷害保険を目当てに大儲けをたくらむなどなど金儲けを企てるユークリッジ
どんな結末が待っているのかと一作品読むたびに次が楽しみになってきます。
作品を読んでいくにしたがって、まるで麻薬のように癖になっていき、どんどんはまって行きます。
楽しいユーモア小説短編集をお楽しみください。
2008年12月15日文藝春秋より発行

<収録作品>
「ユークリッジの犬学校」「ユークリッジの傷害同盟」
「バトリング・ビルソンのデビュー」「ドーラ・メイソン救援作戦」
「バトリング・ビルソン再登場」「男の約束」
「婚礼の鐘は鳴らず」「ルーニー・クートの見えざる手」
「バトリング・ビルソンの退場」「ユークリッジ虎口を脱す」
「メイベル危機一髪」「きんぽうげ記念日」
「ユークリッジと義理義理叔父さん」「ユークリッジの成功物語」
特別収録作品6話シリーズ『ついている男』より「青天から霹靂」
著者紹介:1881年英国・サリー生まれ ユーモア小説史上最大の巨匠
      Hong Kong and Shanghai Bank勤務のかたわらに執筆活動を開始
      世界で知らぬ者のない大作家となった。
      生涯の多くをアメリカはロングアイランドで送り1975年逝去

 - ユーモア・ミステリ, 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆