海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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野望への階段/リチャード・ノース・パタースン/PHP研究所(2009.1.9発行)

   

物語は「コーリー・グレイス大尉は自らの不注意な行動の代償に、友の命を失った。」という書き出しで始まる。
アメリカ大統領を目指す共和党内の選挙の攻防を描いた物語。
大統領になるためには、失うものが多すぎるのではと危惧してしまいます。
ミステリよりずっと怖いのが現実なのかも。
なお、最初の一文の訳「不注意な」は内容と合いません。とても大事な一文なので、翻訳者様ご検討ください。
また、物語は「何のためにがんばってきたと思っているんだ?」でしめくくられています。
2009年1月9日PHP研究所より発行

 - 評価: ☆☆☆