海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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水時計/ジム・ケリー/創元推理文庫(2009.9.11発行)

   

新聞記者だった作家が筆をとった週間新聞『クロウ』の記者フィリップ・ドライデン・シリーズの第1作
舞台はイングランド東部の小さな都市イーリー。洪水が脅威を増すなか、主人公はバートン・フェン農場で殺人者が来るのを待っていた—-
ここから物語は一週間前にさかのぼって展開していく。
ドライデンを支えるタクシー運転手ハンフリーとのコンビ・昏睡状態の妻ローズの病状・刑事との関係等これからどうなっていくのかがとても楽しみ。
既に第5作まで発表されています。
「2006年CWA図書館賞受賞作家が描く現代英国本格ミステリ」と紹介されています。
☆本格ミステリ・ベスト10海外2010探偵小説研究会(原書房)(2009年) 第4位
☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第15位
2009年9月11日創元推理文庫より発行

筆者紹介:1957年英国生まれ
1979年「ベッドフォードシャータイムズ」に新聞記者として職を得て、以降各紙で活躍
1995年イーリーへ移住 記者の体験を活力に小説を執筆 2003年本書を発表・デビュー作品。
本書は2002年CWA賞最優秀処女長篇賞ノミネート作品

 - 2010(2009年), 2010年版 (2009年), ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの, 評価: ☆☆☆☆