海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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イスタンブールの群狼/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2008.1.25発行)

   

☆2007年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品
舞台は1836年19世紀のオスマントルコ イスタンブールの街
主人公は19世紀のイスタンブールにさえ稀な異形の存在・宦官のヤシム
オスマントルコ帝国近衛新軍の四人の士官が突然姿を消し、調査の依頼を受けたヤシムは—–
トルコ料理の美味しそうなこと・入ってみたいお風呂などイスタンブールのガイドブック・旅行記のような面白さ。
友人のポーランド大使パレフスキー、コサック舞踏手プリーン等の脇役たちの人間的魅力も捨てがたいものがあります。
2008年1月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「THE JANISSARY TREE」

筆者紹介:ケンブリッジ大でビザンツ帝国の歴史を学び、イスタンブールに魅せられる。
本書に続く、宦官のヤシムの活躍を描いたシリーズは第3作目を執筆中
第2作『イスタンブールの毒蛇』

 - 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆