海外ミステリの本棚

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エリザベス王女の家庭教師/スーザン・イーリア・マクニール/創元推理文庫(2014.3.20発行)

      2015/11/22


☆2013年マカヴィティ賞(Sue Feder Historical Memorial Award)ノミネート作品

主人公は,アメリカ育ちのイギリス人でマサチューセッツ工科大学大学院に進学予定だったマギー・ホープのシリーズ第2作

今回の舞台は第二次大戦下のイギリスのウィンザー城。

チャーチル首相のタイピストから、前作の活躍でMI-5の訓練生となったマギー・ホープ。持久力に関する訓練で気絶して、身体的に適性がないと担当教官から言い渡される。落ち込む彼女に命じられたのはエリザベス王女の数学の家庭教師だった。

14歳のエリザベス王女をナチスの手から守るため、警護役にマギー・ホープが送り込まれた形となった—

設定の面白さはすばらしいし、女性蔑視の古い考えを持つイギリススパイをマギーがやりこめるところなんかはもう最高。

しかし、起きたいくつかの事件については十分納得のいく説明がなされたとは思えませんでした。

ここが改善されれば最高です。

原書ではシリーズ第3作がすでに出版され、近かじか第4作が発表される予定だそうです。
2014年3月20日創元推理文庫より発行 原題は「Princess Elizabeth’s Spy」
第1作『チャーチル閣下の秘書
第2作『エリザベス王女の家庭教師』本書
第3作『His Majesty’s Hope

 - コージー・ミステリもの, 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆