この作品、何故日本のミステリベストテンものに選ばれていないのでしょうか?
☆2007年CWA(英国推理作家協会Crime Writers’ Association) 最優秀歴史ミステリ賞受賞作品
舞台は1171年12世紀のイングランドのケンブリッジ
主人公はシチリア王国サレルノから国王の命により派遣された検死が専門で語学も堪能で優秀な若き女医アデリア
魔女が信じられていた時代
貧しい人たちの治療は祈ることにあり、女性が医療行為を行うことなど考えられなかった時代のイングランドに残虐な連続小児殺人事件の解明にやってきたアデリアが直面するものは—-
世の中は確実に進歩しているのですね。
2009年9月30日創元推理文庫より発行 原題は「MISTRESS OF THE ART OF DEATH」
既に第3作まで発表されています。
アデリアだけでなく魅力的な登場人物たちにまた会いたいので、是非迅速な翻訳をお願いします。
<女医の歴史>
イギリスにおける最初の近代女性医師はアンダーソンE. G. Anderson(1836―1917)で、1870年に医師資格を得ている。
日本では医師免許を得た最初の女性は荻野吟子(おぎのぎんこ)。医術開業試験(実習などを含めた後期試験)に合格して医籍に登録されたのは1885年(明治18年)