海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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夜の真義を/マイケル・コックス/文藝春秋(2011.3.10発行)

   


☆このミステリーがすごい!2012年版(2011年)ベスト20宝島社第10位
自分が人の命を奪って逃げおおせるか否かを知るだけのために、主人公が全く見ず知らずの赤毛の男を殺したところからこの物語は始まる。
時代は1854年、舞台となるのはイギリスのロンドン
壮大なスケールで描く人生とは何かを問う復讐劇
筆者は2004年癌による失明の危険にさらされて執筆を開始
8割書きあがった段階で話題となり、熾烈な争奪戦の結果、英国出版史上屈指の高額43万ポンド(日本円で約6千万円)で落札されたそうです。
続編「The Glass of Time」本書から20年後を描いています。早く読みたいですね。
2011年3月10日文藝春秋より発行 原題は「THE MEANING OF NIGHT 」

 - 2012年版(2011年), 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆☆