海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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ローラ・フェイとの最後の会話/トマス・H・クック/ハヤカワポケットミステリ(2011.10.15発行)

      2016/01/01


☆闘うベストテン (AXNミステリチャンネル) – 2011国内外ミステリ第4位
☆このミステリーがすごい!2012年版(2011年)ベスト20宝島社第18位

巨匠トマス・H・クックが送る、語り手とローラ・フェイとの二人の会話のみで終始するミステリ

少しずつ明かされていく事実

思いがけない展開

今回は最後まで読めました。

訳者が「ある時期のクックの作品は人間の暗部をこれでもかというように抉る出し、なんの救いもない暗澹たる結末にいたって終わるのが常だった」と書いています。本当にそうでした。

最後まで読む気になれず、やめてしまった作品がいくつあることか。

ミステリとしてはすばらしいのに、救いのない結末を誰が喜ぶのでしょうか。

この作品を境にして救いの光がわずかでもある作品に変わってくれるのでしょうか。

2011年10月15日ハヤカワポケットミステリより発行  原題は「The Last Talk with Lola Faye」
作品からの抜粋:何度も出てくる問いかけ「人生の最終的で最大の希望は何なの?」にあなたはどのような答えを出すのでしょうか。

 - 2011国内外ミステリ(第3回), 2012年版(2011年), 評価: ☆☆☆