ダブリンで死んだ娘/ベンジャミン・ブラック/ランダムハウス講談社(2009.4.10発行)
2008年アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)最優秀長篇賞ノミネート作品
舞台は1950年代のアイルランドのダブリン 主人公は病理科医長・検死官も務めているクワーク
主人公が検死官でも検死官が科学的知識・考察により事件を解決するいわゆる検死官ものとは違います。
真実を正義を求めて、ぶきっちょなまでにまっすぐに突き進む主人公
こういう作品をアメリカ探偵作家クラブは好んでいますね。
「ブッカー賞作家が別名義でミステリに初挑戦した話題作」と紹介されています。
原題は「CHRISTINE FALLS」
クワークを主人公とするもうひとつの作品もランダムハウス講談社より刊行予定だそうです。
次作はいったいどんな物語なのでしょうか。
2009年4月10日ランダムハウス講談社より発行
☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第20位
筆者紹介:ベンジャミン・ブラックは現代アイルランドを代表する作家ジョン・バンヴィルの別名義
2005年『海に帰る日』(新潮社)で、カズオ・イシグ『わたしを離さないで』を抑えてブッカー賞を受賞
☆2006年週刊文春海外ミステリーベストテン第9位
☆このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)ベスト20宝島社<海外>第10位
関連
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2010年版(早川書房), 歴史ミステリもの, 男性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆