尋問請負人/マーク・アレン・スミス/ハヤカワ・ミステリ文庫(2012.5.15発行)
アメリカで2012年4月発行された本書を、ほぼ同時に日本でも発行された早川書房さんにまずは脱帽です。
これからこのような形の出版が増えていくのでしょうか。ミステリファンとしてうれしい限りです。
(ネルソン・デミス)「これほど夢中にさせられる、独創性に満ちたデビュー作品は何年も読んだことがない。
著者が創り出したガイガーは拷問で人々から情報を引き出すことを職業にしている、類のない主人公だ。
ガイガーと同様に著者も見事な手腕を発揮している。読者は数日間部屋から出られないだろう」
主人公のガイガーとその相棒のハリー・ボディッカーそして依頼人のリチャード・ホール。それぞれの高いプロ意識の合間にかいま見える人間としての優しさに心惹かれる小説です。
本当に部屋から出られなくなります。本を片時も離せません。絶対におすすめの作品です。
2012年5月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行 原題は「THE INQUISITOR」
<作者紹介>マーク・アレン・スミス
ニューヨーク市在住 テレビの報道番組やドキュメンタリー映画のプロデューサー・脚本家として活躍
本書がデビュー作品
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