ポーカー・レッスン/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫(2013.8.10発行)
☆このミステリーがすごい!2014年版(2013年)ベスト20宝島社第5位
☆2013年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位
☆ミステリが読みたい!2014年版(早川書房)第6位
ジェフリー・ディーヴァーの16作からなる短編集
何より文句を言いたいのは本の裏書のウソ
これはひどすぎます!!
サギ的なうそです。
リンカーン・ライムで出てくるのはこの1作「ロカールの原理」だけですが、「犯人の痕跡が何もなかった」は真っ赤なウソです。
「原理を裏切る難事件」これも全くのウソです。
あきれ返ってものが言えません。
文藝春秋はどういう言い訳を考えるのでしょうか。
ところで、作品は文藝春秋と関係なく楽しめました。
16作の中では表題となった「ポーカー・レッスン」が良かったかな。
2013年8月10日文春文庫より発行 原題は「MORE TWISTED」
16の短編
Chapter and Verse「章と節」
The Commuter「通勤列車」
The Westphalian Ring「ウェストファーレンの指輪」
Surveillance「監視」
Born Bad「生まれついての悪人」
Interrogation「動機」
Afraid「恐怖」
Double Jeopardy「一事不再理」
Tunnel Girl「トンネル・ガール」
Locard’s Principle「ロカールの原理」
A Dish Served Cold「冷めてこそ美味」
Copycat「コピーキャット」
The Voyeur「のぞき」
The Poker Lesson「ポーカー・レッスン」
Ninety-Eight Point Six「36・6度」
A Nice Place to Visit「遊びに行くには最高の街」
関連
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2013年 , 2014年版(2013年) , 2014年版(早川書房) , 短編集もの , 評価: ☆☆☆☆☆
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