薔薇の輪/クリスチアナ・ブランド/創元推理文庫(2015.6.30発行）

☆本格ミステリ・ベスト10海外2016探偵小説研究会(原書房)(2015年)第3位
☆2015年文庫翻訳ミステリーベスト10（講談社文庫）第8位
☆2015年週刊文春ミステリーベスト10 (海外)第11位

ロンドンの女優エステラ。その絶大な人気は、体が不自由でウェールズに住んでいるという娘との交流を綴った新聞の連載エッセイに支えられていた。エステラの未来は順風満帆に思われた。服役中の危険人物の夫が、病気のため特赦で出所し、死ぬまえに娘に会いたいと言い出すまでは…

事件に挑むのは、警部チャッキー。

1977年という時代を感じさせるのは電話のことだけ。

いつの間にか夢中になって読んでいました。

今となってはかえって斬新な感じさえするミステリです。

2015年6月30日創元推理文庫より発行　原題は「A RING OF ROSES」（1977）

＜作家紹介　クリスチアナ・ブランド＞
1907年マヤラ(現在のマレーシア)生まれ　1988年亡くなる。
イギリスに帰国後の17歳のとき父が破産
家庭教師、モデル、ダンサー、秘書、室内装飾家などを経て、調理器具店の販売員時代に若い女の売り場主任にさんざんいじめられて殺意をいだき、彼女を被害者のモデルにした『ハイヒールの死』を執筆。同作で単行本デビュー。

72年から73年委は英国推理作家協会会長を務めた。

 - 2015年, 2015年文庫, 2016(2015年), 男性刑事（捜査官）もの, 評価: ☆☆☆☆