黙示(上)(下)/サラ・ロッソ/ハヤカワ文庫(2015.8.25発行)
2012年1月、アメリカ、イギリス、南アフリカ、日本の航空機の墜落事故がほぼ同時に起きた。乗員乗客、さらには地上でも多数の犠牲者が出るなか、奇跡的に三人の子どもだけが生き残った……それは、奇跡なのか、それとも破滅の予兆なのか?
各事故にかかわる人々が、インタビュー記事や新聞、ブログ記事等で語られていく形式をとっているので、誰がどこの話なのかわかりにくく、閉口しました。
いったい何を言いたい作品なのか、さっぱりわからなかったのはキリスト教の終末世界の思想を理解できないからなのでしょうか。
いくらでもわかりやすくかつ面白くできた設定だっただけにとても残念です。
SFなのか、ホラーなのか分類にも困りました。
2015年8月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「THE THREE」
関連
-
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの, 評価: ☆