海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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邪悪/ステファニー・ピントフ/ハヤカワ文庫(2011.1.25発行)

      2015/12/19


☆2010年アメリカ探偵作家クラブ(The Mystery Writers of America = MWA)賞(エドガー賞)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)受賞作品
☆2010年アガサ賞(AGATHA AWARDS) 最優秀処女長篇賞 ノミネート作品
☆2010年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS) 最優秀処女長篇賞 ノミネート作品
☆2010年バリー賞(THE BARRY AWARDS) 最優秀処女長篇賞 ノミネート作品

舞台は1905年のニューヨークの北の郊外ドブソン

静かな街で被害者の女性は刃物で切り裂かれたうえ、鈍器でめった打ちにされていた—

主人公は30歳の刑事サイモン・ジール

「サイコ・サスペンスと歴史ミステリを見事に融合させた」と紹介されています。

黒き水のうねり」の方がずっと面白いのになぜかエドガー賞受賞作品になったのはこちら。

アマゾンのレビューでも「”こじ付け”と”いい加減”な臭いを感じてしまった。」と書かれている方がいましたが、全く同感いたします。

アメリカの読者はいったいどこがよいのか、本当にミステリです。

2011年1月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「IN THE SHADOW OF GOTHAM」
<作家 Stefanie Pintoff 紹介>:コロンビア大学ロースクールを卒業し、ニューヨーク大学で文学博士号を取得。
検事、教職などを経て、2009年『邪悪』でデビュー

セント・マーティンズ社とアメリカ探偵作家クラブが共催した第1回ミナトーブックス・ミステリコンテストの第一席を獲得。
夫と娘とともに、ニューヨーク市マンハッタンで暮らしている。

 - 男性刑事(捜査官)もの, 男性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆