海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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黒き水のうねり/アッティカ・ロック/ハヤカワ文庫(2011.2.25発行)

   


☆2010年アメリカ探偵作家クラブ(The Mystery Writers of America = MWA)賞(エドガー賞)
最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品
☆2010年バリー賞(THE BARRY AWARDS) 最優秀処女長篇賞 ノミネート作品
闘う姿勢・闘う魂に心から感動するミステリ
今年のベストテンものに必ずランクインします。是非読みください!!
物語の舞台は、黒人が差別と貧困に苦しんでいた1980年代のテキサス州ヒューストン
妻の誕生日に30ドルの部屋着くらいしか用意できない黒人弁護士ジェイ・ポーターが主人公
彼が貧しいのは最初に弁護を引き受けた黒人少年の事件を無料で引き受け、勝利したからだった。
オフィスの前には助けを求める人々の行列が出来ていた。
妻の姉が手配してくれた妻の誕生祝いのみすぼらしい船のムーンライトクルーズは、二人を否応なしに事件に巻き込んでいく——
女性の悲鳴と銃声から、人種差別問題と石油利権問題を根底にもった物語は始まる。
2011年2月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「BLACK WATER RISING」

 - 男性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆☆