カルニヴィア 1 禁忌/ジョナサン・ホルト/ハヤカワポケット文庫(2013.9.15発行)
ハヤカワ・ミステリ創刊60周年記念作品。
ミステリ三部作の第1作目
ヴェネツィアの教会の石段で、女性の死体が発見された。死体はカトリックの女性には許されない司祭の祭服を着て、腕には奇妙な模様のタトゥーがあった。憲兵隊の女性大尉カテリ-ナ・ターポは初めての殺人事件の捜査を開始する。
一方、イタリアの米軍基地に赴任したばかりのホリー・ポーランド少尉は、旧ユーゴ内戦時の記録公開を求める女性編集長からの請求により記録を調べはじめる。
かたや200万人以上のユーザーを持つ情報サイトカルニヴィアの創設者ダニエール・バルボは陪審員が評決を下すのを待っていた。
この三者がどうこの物語を紡ぎあげていくのか。本書を是非お読みください。
次作がこれほど待ち遠しい作品もありません。
一気に読み切ってしまいました。
それにしても、旧ユーゴスラビアの内戦時に人々がなぜあれだけの残虐行為に手を染めたのか。人間の本質とは一体何なのでしょうか。
2013年9月15日ハヤカワポケット文庫より発行 原題は「THE ABOMINATION」
<作家紹介>ジョナサン・ホルト
オクスフォード大学で英文学を専攻 現在広告会社のクリエイティブ・ディレクター
本書がデビュー作品
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ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの, 女性刑事(捜査官)もの, 殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの, 評価: ☆☆☆☆☆, 軍人もの