海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 歴史ミステリもの 」 一覧

濡れた魚

濡れた魚(上)(下)/フォルカー・クッチャー/創元推理文庫(2012.8.31発行)

☆2012年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第7位 本書の「濡れた魚」 …

天使のゲーム

天使のゲーム(上)(下)/カルロス・ルイス・サフォン/集英社文庫(2012.7.25発行)

☆2012年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 前作の世界的ベスト …

闇と影

闇と影(上)(下)/ロイド・シェパード/ハヤカワ文庫(2012.7.25発行)

主人公は、1811年ロンドンのテムズ河川警察署の警官チャールズ・ホートン 歴史ミ …

古書の来歴

古書の来歴/ジェラルディン・ブルックス/ランダムハウス講談社(2010.1.20発行)

☆ミステリが読みたい!2011年版(早川書房)第15位 「実在する稀覯本とその本 …

リヴァトン館

リヴァトン館/ケイト・モートン/武田ランダムハウスジャパン(2009.10.15発行)

『忘れられた花園(上)(下)』があまりにすばらしかったので、この作家のデビュー作 …

サトリ

サトリ(上)(下)/ドン・ウィンズロウ/早川書房(2011.3.25発行)

孤高の暗殺者ニコライ・ヘル(上海で生まれ日本で育ったロシア人)を主人公にしたトレ …

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封印された系譜(上)(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2011.4.15発行)

原題は「FOUND WANTING」 原題は作品の最後の文章をそのまま使ったもの …

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バラの絆は遙かなる荒野に(上)(下)/ジュリー・ガーウッド/ヴィレジブックス(2009.8.10発行)

テレビドラマ水戸黄門のように安心して読めるヒストリカル・ロマンス 舞台は西部開拓 …

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夜の真義を/マイケル・コックス/文藝春秋(2011.3.10発行)

☆このミステリーがすごい!2012年版(2011年)ベスト20宝島社第10位 自 …

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陸軍士官学校の死(上)(下)/ルイス・ベイヤード/創元推理文庫(2010.7.16発行)

☆2006年CWA(英国推理作家協会)最優秀歴史ミステリ賞ノミネート作品 ☆2007年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞ノミネート作品 舞台は1830年、隠遁生活を送っていた元ニューヨーク市警ガス・ランダーのもとをウエストポイント陸軍士官学校から一人の士官が訪ねてきた— 解説は「あえて無名時代のエドガー・アラン・ポオにスポットライトを当てるという発想の転換が見事に決まった」と本書を紹…

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P2(上)(下)/ルイス・ミゲル・ローシャ/新潮文庫(2010.6.1発行)

2006年世界的ベストセラーになったポルトガルの作家のミステリ 1978年9月に在位わずか33日でローマ法王ヨハネ・パウロ一世が自室で遺体で発見された事件と30年後の現代とが錯綜して読者の前に現れる。 村上春樹の日本語を読んだ後ではこの翻訳の日本語はちょっとつらいものがありました。 それでもどんどん読んでいったのは、世紀の事件の究明に挑み、先を知りたいと思わせる構成力のせいでしょうか。 本書は「ヴ…

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押しかけ探偵/リース・ボウエン/講談社文庫(2010.6.15発行)

☆2003年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)ノミネート作品 物語の舞台は、1901年のニューヨーク 22歳のアイルランド人女性モリー・マーフイが主人公の待望のシリーズ第2作 前作からちょうど3年の年月を経て第2作が登場しました。ちょっとばかり待たされすぎです。 初めてお読みになる方は必ず第1作からお読みください。 女性に職業選択の自由がほとんどなかった時代…

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エルサレムから来た悪魔(上)(下)/アリアナ・フランクリン/創元推理文庫(2009.9.30発行)

この作品、何故日本のミステリベストテンものに選ばれていないのでしょうか? ☆2007年CWA(英国推理作家協会Crime Writers’ Association) 最優秀歴史ミステリ賞受賞作品 舞台は1171年12世紀のイングランドのケンブリッジ  主人公はシチリア王国サレルノから国王の命により派遣された検死が専門で語学も堪能で優秀な若き女医アデリア 魔女が信じられていた時代  貧しい人たちの治…

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イスタンブールの毒蛇/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2009.4.25発行)

趣味が料理の白人宦官ヤシム・トアルのシリーズ第2作 ヤシムの友人の八百屋のゲオルギーが何者かに襲撃される事件が起こった。次々と事件が—- この本を読むとトルコ料理を食べに行きたくなります。 訳者あとがきで、トルコ料理のお店・外苑前の「ゲリック」と「ハレム」が紹介されています。 ミステリというよりも、ヤシムや友人のポーランド大使パレスキーたちに会いたくて本を手に取ってしまいました。 2009年4…

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イスタンブールの群狼/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2008.1.25発行)

☆2007年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 舞台は1836年19世紀のオスマントルコ イスタンブールの街 主人公は19世紀のイスタンブールにさえ稀な異形の存在・宦官のヤシム オスマントルコ帝国近衛新軍の四人の士官が突然姿を消し、調査の依頼を受けたヤシムは—– トルコ料理の美味しそうなこと・入ってみたいお風呂などイスタンブールのガイ…