海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。 レビュー数 1,173件

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24時間/グレッグ・アイルズ/講談社文庫(2001.9.15発行)

  2004/11/30    評価: ☆☆☆☆☆

夢中で読んだグレッグ・アイルズの作品 ただひたすら没頭していたらあっというまに最後のページまで来ていました。 お薦めのミステリです。全米ベストセラー  [原題 24 Hours (2000) ] 麻酔医ウィルの出張中に五歳の娘が誘拐された。身代金誘拐成功率100%を誇る犯人グループの誤算は娘が小児糖尿病を患っていたこと。朝までに投薬しないと命が危ない。 一方、家で監禁状態の妻は主犯のサディスト、ヒ…

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土壇場/キャサリン コールター/二見文庫(2004.5.28発行)

大人気FBIシリーズ第三弾。 映画に出てくるFBI捜査官は、たいてい権威的で、尊大で、おおばかで捜査をあらぬ方向に持っていく愚か者。FBI捜査官が、活躍しているのはXファイルの2人ぐらいだが。 このシリーズでは、FBI捜査官が大活躍。地元の警察官ともうまくやっていく。 今回も2つの事件が平行で進行する。1つに絞ったほうが、作品がより充実するのではないかと思ったが、同時に2つのミステリーを楽しめると…

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沈黙の森/ C.J. ボックス /講談社文庫(2004.8.15発行)

アメリカで主要新人賞を独占しただけある作品。現在4冊目まで刊行されているシリーズを、お願いだから、順番に素早く翻訳して欲しい。1年も待てません。 出版社が順番に刊行しないのもいつも理解に苦しみます。訳を聞かせて。 主人公は、ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。気持ちは優しいが、州知事を偶然検挙してしまうような不器用な男。 主人公と同じくらい心に残るのが、7歳の娘のシェリダン。ワイオミングの自…

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ミッシング・ベイビー殺人事件/エイプリル ヘンリー/講談社文庫(2004.8.15発行)

素人探偵クレアが友人の子供を救うために、養子斡旋をした産婦人科クリニックの事件に巻き込まれていくサスペンス。 友人のローリから秘密裏に養子に出したまま行方のわからない娘の捜索を頼まれたクレアは、妊婦を装い、養子斡旋をした産婦人科クリニックに潜入するが—– ルームメイトの老女チャーリーとのやり取りも面白い。 『フェルメール殺人事件』の続編 2004年8月15日講談社文庫より発行 …

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将軍の末裔/ エレナ サンタンジェロ/ 講談社文庫

  2004/11/26    評価: ☆☆☆☆

現在と南北戦争時代の過去とが交互に現れるユニークな作品。人の名前を覚えるのがちょっと大変。系図がついていると、分かりやすいのに(自分で書けばいいのかな)。 でも、登場人物がそれぞれ魅力的で、また会いたいと思う人ばかり。続編の邦訳が待ちどおしい。 …

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沈黙のゲーム〈上〉〈下〉/グレッグ アイルズ/講談社文庫(2003.7.15発行)

  2004/11/26    評価: ☆☆☆☆☆

30年越しの事件を追う社会派サスペンス。 元検事の作家ペン・ケージは、幼い娘のアニーを連れてミシシッピ州ナチェスに帰省し、未解決の黒人爆殺「デル・ペイトン事件」の真相解明に乗り出す。 『蘇る帝国』『ブラッククロス』『神の狩人』など、この作家の作品はすべて読み始めたらとまらない。下巻まで一気に読んでしまいました。 2003年7月15日講談社文庫より発行 …

沈黙の叫び

沈黙の叫び/マーシャ マラー/ 講談社文庫

女性私立探偵シャロン・マコーン シリーズ第21弾(邦訳は11作目以来) 作家は女性私立探偵小説御三家の一人です。 自分のルーツを確かめようと母方の一族であるアメリカ先住民ショショニ族の保留地を訪ねた私立探偵シャロン・マコーンが 現在の自分の生い立ちをめぐる事件に巻き込まれていく物語です。 シャロン・マコーン シリーズを読んだことの無い私も十分に楽しめました。軽快なテンポに、一気に最後まで読んでしま…

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大密林/ジェイムズ・W. ホール/ 講談社文庫(2002.8.15発行)

夫との離婚話を切り出そうとボルネオ旅行へ娘を誘った動物保護家アリスン。だが灼熱の密林で密猟者に娘は殺され、危機一髪で脱出したアリスンだが—- 動物保護家アリスンの恋と冒険に満ちた傑作サスペンス 2002年8月15日講談社文庫より発行 …

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豪華客船のテロリスト/ ジェイムズ・W. ホール/ 講談社文庫(2004.10.15発行)

  2004/11/25    評価: ☆☆☆☆

フロリダ キィーラーゴのフィッシングガイドのソーンが活躍する第4作。 海の好きな人には堪えられない面白さです。 ただし、邦題は内容にあっていません。 この本に はまったら、ジェイムズ・W. ホール の 『大密林』 講談社文庫 『大潮流』  講談社文庫 『大座礁』 講談社文庫を是非お読みください。 2004年10月15日講談社文庫より発行 …

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フェルメール殺人事件/エイプリル・ヘンリー/講談社文庫(2002.4.15発行)

永年遇ったこともない叔母の遺産を相続したクレア 相続した絵の鑑定のためにN.Y.を訪れた主人公がまきこまれる幻の名画をめぐるロマンティック・サスペンス。 肩がこらずに読める楽しい作品です。 エーヴリーズの鑑定人トロイは、17世紀オランダの画家フェルメールの贋作と言う。メトロポリタン美術館の学芸員ダンテは本物の可能性があると言う。魅力的な男性二人の間でとまどうクレアだが—-  2002年4月15…

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袋小路/キャサリン コールター/二見文庫(2003.12.24発行)

ロマンス作家が手がけたFBI捜査官サビッチ&シャーロックシリーズ第2弾。 双子の連続殺人鬼“魔法使い”をめぐる事件とFBI捜査官の妹のまわりで起きるもうひとつの事件。両事件のめまぐるしい展開に一時とも退屈しない。 早く先を読みたいけど、いつまでも読んでいたいと思う作品。 2003年12月24日二見文庫より発行 …

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迷路/キャサリン・コールター/二見文庫(2003.7.25発行)

ロマンス作家が手がけたFBI捜査官サビッチ&シャーロックシリーズ第1弾(シリーズとしては第2作 シリーズ1作目は未翻訳です)。 レーシー・シャーロックがFBIの捜査官を目指した理由 -7年前、彼女の姉、ベリンダ・マディガンが全米を震撼させた連続殺人事件(被害者はみな廃屋に組んだ迷路を歩かされ、舌を切り取られていた)の犠牲者となった-から 法科学で理学士を犯罪心理学で修士号を取得し、FBIへ入局し密…

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代理弁護/ リザ スコットライン/講談社文庫(2004.3.15発行)

ペンシルヴェニア州裁判所の主席裁判官アシスタントを務めた後作家に転身した 女グリシャムの異名を持つ女性のリーガルサスペンス作家 女性ばかりの法律事務所ロザート・アンド・アソシエイツを舞台にしたシリーズ第3作(女性弁護士の活躍をシリーズと見れば、第1作から続いていて、第7作目になります。) 妻殺しの容疑で敏腕弁護士が逮捕され、ボスの留守に弁護を依頼されたアソシエイトのメアリーが今回の主役。リーガル・…

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似た女/リザ スコットライン/講談社文庫(2002.2.15発行)

女性ばかりの法律事務所ロザート・アンド・アソシエイツを舞台にしたシリーズ第2作 リーガル・サスペンスの傑作 警官殺しの容疑者は自分に瓜ふたつだった— 2002年2月15日講談社文庫より発行 …

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逆転弁護/ リザ スコットライン/講談社文庫(2000.11.15発行)

女性ばかりの法律事務所ロザート・アンド・アソシエイツを舞台にしたシリーズ第1作 評決前日、突然証言を翻した依頼人に女性弁護士はどう対処するのでしょうか。 リーガル・サスペンスの傑作です 2000年11月15日講談社文庫より発行 …

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