狼の王子/クリスチャン・モルク/ハヤカワポケットミステリ文庫(2013.10.15発行)
『ゴーン・ガール』のギリア・フリンは本作を「ダークで誘惑的なおとぎ話」と称賛
2000年の夏にアイルランドの新聞記事記載の事件を元にこの物語が書かれた。
舞台はアイルランド・ダブリンのすぐ北に位置する町マラハイド
郵便配達員出ず門戸が死体を発見したところから読む人とすべてが引き込まれる巧妙な物語は始まる。
この構成に、読まないでやめることができる人はミステリファンにはいない。
先を読まずにはいられなくなります。
死体の発見後さらに2遺体が発見され、最初の死体は加害者だったことが判明する。
何故家族同士が監禁して殺害に至ったのか。
哀れな被害者の一人が残した日記が偶然郵便局員ナイルによって発見され,謎が解き明かされていく—-
この構成のすばらしさに脱帽です!!!
2013年10月15日ハヤカワポケットミステリ文庫より発行 原題は「DARLING JIM」
<作者紹介>
デンマーク・コペンハーゲン生まれ
20代で渡米 コロンビア大学ジャーナリズム大学院で修士号取得
本書がデビュー作品
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ノワールもの, 評価: ☆☆☆☆☆