海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 女性刑事(捜査官)もの 」 一覧

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サムライの娘/ドミニク・シルヴァン/小学館文庫(2007.5.15発行)

元パリ警視のローラ・ショストとマッサージ師のインクリッド・ディーゼルの探偵(?)コンビのシリーズもの第2作  内容がたっぷりとありすぎて、整理しながら読まないとこんがるがるかも。 第1作の『欲望通りに住む女』 に続き、すぐに本書第2作が出版されたことは、本当に驚きです。 小学館さん、ありがとうございます。(わずか2ヶ月で発行) 第1作も第2作も映画化されたらヒット間違いなしと思うのですが、そんな話…

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12番目のカード/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2006.9.30発行)

2006年週刊文春ミステリー第4位 リンカーンライムとアメリア・サックスのシリーズ第6作 シリーズが出されるたびに必ずミステリーベストテン上位に入り、高い評価を受け続けている作家に敬意を表します。 全く新しい驚きを作品ごとに読者に与えてくれます。是非お読み下さい。 検死官シリーズで高い評価を受けていたパトリシア・コーンウェルが、シリーズの後半には内容が急落し、評価を失ってしまったことを考えると、シ…

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見えざる報復者/アイリーン・ドライアー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2007.1.20発行)  

アイリーン・ドライアーは外傷専門看護婦として16年にわたり活躍した後作家に転身 警官に囲まれて育ったスワット隊の女性医療隊員マギー・オブライアンが主人公 彼女が直面した問題をあなたが突きつけられたなら、あなたならいったいどう行動するでしょうか。彼女を心から応援しながら、あっという間に読み切ってしまいました。 女性医療隊員ですがカテゴリーでは女性刑事ものに分類しました。ご了解ください。 2007年1…

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欲望通りにすむ女/ドミニク・シルヴァン/小学館文庫(2007.3.1発行)

東京在住のフランミステリー作家による傑作ミステリー 元パリ警視のローラ・ショストとマッサージ師のインクリッド・ディーゼルの探偵コンビのシリーズもの第1作 二人の活躍に心が躍ります 早く続編が読みたい。とにかく面白い。映画化も期待したいほどの傑作です。 題名にはとらわれずに是非お読み下さい。本当にお勧めの作品です。 2007年3月1日小学館文庫より発行 …

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あなたに不利な証拠として/ローリー・リン・ ドラモンド /ハヤカワ書房(2006.2.9発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位に輝く作品 実際に市警の警官だった作家が描く婦人警官達の生き様・心の葛藤が素晴らしい表現力で読む人に伝わってきます。 訳者あとがきがのなかで「エルモア・レナードに『彼女の書くものはこれから全部読む』と言わしめたほど強烈で斬新な、心と五感を容赦なくえぐる作品」と記しています。 ところで、早川書房さん、本書裏表紙の作品紹介は、はっきりと間違っています。…

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蒼い闇に抱かれて/イローナ・ハウス/文春文庫

アメリカのメリーランド州ボルティモア市警殺人課の女性刑事ケイ・デラニーの活躍を描くシリーズ第1弾 最後まで一気に読み切ってしまいました。ロマンス小説を7作発表後ミステリー作家に転向しただけあって、ミステリーとロマンスとを同時に楽しめる作品です。 文藝春秋より2006年8月発行 …

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春は裏切りの季節/J.D. ロブ(ノーラ・ロバーツ)/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2006.4.20発行)

イヴ&ローク シリーズの第12作 このシリーズは初めて読みましたが、何の抵抗もなく入っていけます。 ロマンチックな気持ちと女性刑事の活躍を楽しみたい方に向いています。 ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より2006年4月20日発行 …

ブルー・ブラッド

ブルー・ブラッド/デイヴィッド・ハンドラー/講談社文庫(2006.4.15)

デイヴィッド・ハンドラーが放つ、ホーギー・シリーズ(元売れっ子作家のホーギーと愛犬ルルを主人公にした)から映画評論家のミッチ・バーガーと州警察警部補デジリー・ミトリーのシリーズ第一作 舞台は自然豊かなコネティカット州のビッグシスター島 原題の「Blue blood」は、 貴族の生まれ.名門の出 の意味 この新しいシリ?ズは既に5作目までが発表されている。本書は2001年に発行された。 日本では、…

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死体絵画/アストリット・パプロッタ/講談社文庫

作家のアストリット・パプロッタはドイツ・デューレン生まれ フランクフルト警察本部の女性警部イナ・ヘンケルが主人公 シリーズ第3作 本書は2005年度ドイツ・ミステリ?大賞を受賞 2006年3月15日講談社文庫より発行 最後の最後まで謎解きが残され、どうなるのか期待させるミステリー 事件の謎 展開への期待 第3作からの紹介がとても残念です。 講談社様、是非1作目と2作目を出版してください。 …

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かもめの叫びは聞こえない/メアリ=アン・T. スミス/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2005.11.20発行)

女性FBI捜査官ペネロピ(ポピー)・ライス・シリーズの2作目 舞台は大西洋に浮かぶブロック島 FBI捜査官ポピーは、恋人のジョーとともに彼の別荘がある風光明媚な島で過ごすことにしたが、ほぼ全裸で、奇妙にねじくれた死体を見つけてしまう—– ある感想に「島の人々との心の交流が読後にまでしみじみと残る傑作」とありますが、全く同感です。 次作が待たれるところです。 2005年11月20日ヴィレッジブ…

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テキサスは眠れない/メアリ=アン・T. スミス/ヴィレッジブックス

主人公は女性FBI特別捜査官ペネロピ・ライス 死刑執行まであと10日に迫ったロナ=リーは、マスコミのインタビューに聖女の微笑みを浮かべて答えていた。 容疑者は天使なのか悪魔なのか どこか不自然なところを感じたFBIの女性捜査官ポピーは、現地テキサスへと飛び事件の再調査を開始する—– 次作は『かもめの叫びは聞こえない』で、すでに発行されています。 著者によればこの物語にも実在のモデルがあるとの…

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警視の不信/デボラ・クロンビー/講談社文庫(2005.9.15発行)

ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補のシリーズ第8作  久々に二人が組んで犯罪捜査に当たります。 このシリーズはどんでん返しがあるわけでもないのですが、読んでいてほのぼのとしてしまう 大好きなシリーズのひとつです。 初めて読む方でもこの作品が気に入られたら、必ず第1作からお読みください。 2005年9月15日講談社文庫より発行 …

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石の猿/ジェフリー ディーヴァー/文芸春秋(2003.5.30発行)

四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第4作 2003年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位 このミステリーがすごい!2004年度版(2003年)ベスト10宝島社第20位 今回は中国の密航組織・蛇頭との闘いです。 最初から疑問に思っていたことに対する回答が最後にやっと明かされます。 この疑問を抱かないようでは、ミステリーファンとしては失格です。あなたは気がつきましたか。 ジェフリ…

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エンプティー・チェア/ジェフリー・ディーヴァー/文芸春秋(2001.10.15発行)

四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」とアメリア・サックスのシリーズ第3作 2001年週刊文春ミステリベスト10(海外)第3位 このミステリーがすごい!2002年度版(2001年)ベスト10宝島社第11位 シリーズ第3作もミステリーファンの期待を裏切りません。 ニューヨークを離れたリンカーン・ライムチームはどんな活躍を見せるのか。それは、読んでからのお楽しみです。 このシリーズを続けて読むと体…

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コフィン・ダンサー〈上〉〈下〉/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫(2004.10.10発行)

四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第2作 先を読みたい気持ちと読み終わってしまったら楽しみがなくなってしまうので読まずにとっておきたい気持ちがぶつかってしまう本です。 2000年週刊文春ミステリベスト10(海外)第8位 このミステリーがすごい!2001年版(2000年)ベスト20 宝島社でも第10位 棺の前で女と踊る死神の刺青があることしかわからない凄腕の殺し屋・コフィン・ダンサー…